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2022.08/27 科学と非科学を見極める

コロナ感染第7波では、連日20万人以上の感染者を出している日本がWHOから世界一として報告されている。この感染者数の増大の原因について、感染免疫なる概念を用いてしたり顔で説明しているアカデミアの研究者がいる。

日本の感染学に関するアカデミアの専門家のレベルはこの程度なのだ。この2年間の専門家の発言を聞いてきて、非科学的な発言の多さにうんざりしている。非科学的発言なので予測が外れたりする。

科学とは一対一の真理の対応で体系ずけられた形式知を基にしていることは公知であり、科学の方法の問題について哲学者イムレラカトシュは否定証明だけが完ぺきな科学的証明を実現できる方法として指摘している。

これについて過去の活動報告を参考にしていただきたいが、コロナ感染騒動の2年間に感染症に関わる専門家が非科学までも取り込んで議論することを当たり前としていることに多くの日本人はびっくりしている。

そして、振り回されてきた。ここまできて、コロナ流行を止めるには、ワクチンによる免疫と感染免疫が必要(注1)と言われたら国民がどのように思うか、考えてほしい。日本人はその論を信じるほど馬鹿ではない。

日常において科学的だから正しい、とある意見にお墨付きを与えるために科学的という言葉が安直に使われる。この問題に無頓着な研究者は非科学的な事柄でも平気で科学的に云々と論じたりしている。

生活に影響が無い現象に対していい加減な論理を展開している間は問題ないが、コロナ感染は生活に直接影響するのだ。科学と非科学の境界を充分に理解していない専門家の口を封じない限り(注2)、日本国民はこの先振り回されることになる。

ちなみに感染免疫が必要だ、という提案は、「皆コロナに感染しましょう」と言っていることと同じだということに気がついてほしい。

(注1)検索するといろいろ出てきます。自然免疫と獲得免疫の違いを論じている学者もいるが、その論理展開を当方は評価する立場にないので、どうのこうのと文句を言わないが、この論における自然免疫を感染免疫と言っている学者は少し専門家として怪しいと疑っている。インターネットの時代は老人のボケ防止の手段が豊富な時代ということができる。多くの意見に接する機会が大量に提供されているだけでなく、世界中の人と社会を共有している錯覚に陥る。

(注2)自由に意見が言える日本とは無責任な発言で人心を惑わしても良い、あるいは社会生活に影響を与えても良いことではない。無責任な非科学的発言を繰り返す専門家と統一教会の問題は、社会的影響力を考えると同じ問題を引き起こす。

カテゴリー : 一般

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