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2022.12/22 高分子の難燃性(6)

高分子の難燃性にプロセス依存性が現れるのは、難燃剤の分散状態がその効果に影響を与えるためである。反応型難燃剤は、その問題解決のため考案された。


しかし、コストアップにつながるので普及していない。また、分散技術が進歩したので添加型と反応型の差が少なくなったのも一因である。


難燃剤は、その添加により大きく効果として現れるので、研究が進んだが、その他の高分子の一次構造の効果や組み合わせ効果について、難燃性への寄与が小さいのでよくわからないことが多い。


例えば、硫黄(S)の難燃効果について、フェノール樹脂とポリウレタンで検討したが、効果の存在を確認できても量依存性について結論を出すことができなかった。


難燃性能の評価法としてLOIは、その評価原理から理解しやすく、また評価データにも多くのケースで線形性が現れるので扱いやすいが、Sの難燃効果を評価すると添加量に対して非線形となった。

カテゴリー : 一般

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