2023.01/29 なんちゃって製造大国
中国のことを日本ではこのように呼ぶそうである。科学技術の基盤をもたず、政府の補助金目当てにベンチャーを起業して事業を進めているだけ、だから日本は安心しろ、という記事を見つけた。
一つだけではない。このような論調の記事が最近多い。中国のEVが日本に押し寄せている状況を心配しなくても良いように書いている記事も見つけた。
この最近の傾向は、日本人に元気を与えようという配慮が垣間見えるが、決して正しい見方ではないことを警告したい。中国では張りぼてから中身の詰まった企業まで玉石混交状態が実体である。
中国市場で世界で著名な日本企業が中国企業にその品質で負ける光景を見てきたのでこの記事を書いている。当方が中国で指導した企業は、当方の指導を熱心に学びタグチメソッドを導入し開発を進めているのでロバストの高い製品を市場に提供している。
その企業では、最初に書いたニュースで報じられているように基礎科学の研究など行っていないが、技術開発のイロハについては、日本企業の技術者よりも正しく理解している。
もし、この企業を張りぼてと見なしていたら大変な間違いをする。タグチメソッドで新技術の開発が可能だからである。基礎科学が形式知として完成に近い分野では、技術開発だけでも形式知を活用し新技術を開発可能な時代であることを忘れてはいけない。
驚くべきことは、データサイエンスについて弊社に教育プログラムを依頼してきたことだ。最近弊社はデータサイエンスのセミナーに力を入れており、昨年だけでも20回以上のセミナー実績があり、その情報から依頼してきたようだ。
弊社のデータサイエンスのセミナーは40年前から活用してきた実績と、最近のディープラーニングの内容までカバーしており、他のセミナー講師では真似のできない内容である。日本企業も中国に負けないように弊社へ問い合わせていただきたい。
カテゴリー : 一般
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