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2023.03/01 Pythonの普及

単身赴任していたころ、すなわち今から10年以上前Pythonのブームがあった。まだ、ver2の時代である。当方はC#を使っていたのでPythonがどのようなものか、試してみるだけだった。


文法書を購入し読んでみたが、オブジェクト指向言語として完成したC#に比較し、どちらかと言えばC++に近く、さらにC++よりも手続き型言語の特徴を残した、オブジェクト指向の言語として中途半端な印象を受けた。


Pythonがスクリプト言語に分類されたりする理由でもあるが、オブジェクト指向としてはC#よりも使いにくくても一応オブジェクト指向の3つの仕掛けを実装していた。


そして、この3つの仕掛けを備えていたので、Pythonのライブラリーが多数開発されるようになった。すなわち、ver2あたりからPythonは急速に普及していったのである。


ネット上には多数の情報が公開され、その教育プログラムまで無料公開されるようになった。さらにGAFAの標準言語に採用されたとの情報は、さらにPythonの普及を加速させて最近のブームがある。


ver3.となってさらに使いやすくなった。当方も数年前そのライブラリーの豊富さからPythonを使い始めた。今ではC#をわざわざ立ち上げることも無くなった。


Pythonのエディターを立ち上げておくと、エクセルを使うことも無くなった。これまで電卓代わりにエクセルを立ち上げていたのだが、今は電卓代わりにPythonである。


Pythonの便利さは、BASICよりも手軽でズボラなプログラムを書けるところである。まさにスクリプト言語の簡便さが電卓代わりとなっているのだが、それだけならばエクセルでも十分で、エクセルならばVBを使うこともできて、とPythonより便利そうである。


しかし、当方はエクセルでVBを使うぐらいならばC#を使っていた。このような人は多いのではないか。VBにできることはC#で十分にできて、C#ならばVBよりも洗練されたオブジェクト指向であり、一応きれいなコードを書けた。


すこし不格好なオブジェクト指向が実装されたPythonがここまで普及した背景は、無料ライブラリーが豊富に公開されたことだろう。これが無ければ当方もPythonを使う気にはなれなかった。


オブジェクト指向の実装は、無料ライブラリーを部品のように使え、スクリプト言語として簡易記述により、難解な処理のプログラムを実現できる。これがPython普及に大きく貢献した原因だろう。

カテゴリー : 一般

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