2023.03/16 コンピューターのスキル
この50年間にコンピューターを扱うためのスキルは大きく変化した。かつて大型コンピュータを扱っていた時代には、プログラミングスキルだけでなくコンピューターそのものの知識まで要求された。
コンピューターの操作方法についてある程度の知識がないとプログラミングさえもできなかったからである。ゆえに当方の時代のコンピューターの授業は、プログラミングの授業時間よりもハードウェアーの説明が多かった。
80年代に入り、シャープMZ80KやNECPC8001など個人でもコンピュータを所有できる時代になった。MZ80K以外のコンピューターでは、スイッチを入れるとBASICが立ち上がるのでBASICのブログラミングスキルが重要視された。
MZ80KではFDOSが発売されていたので、本体よりも高いFDドライブを購入すると大型コンピュータと同程度のことができた。ただしBASICとアセンブラーでプログラミングする必要があった。その他の言語としてForthやPascalがあったが、別途購入しなければいけなかった。
W95発売直前のころには、新入社員の大半は学生時代にワープロ一太郎やLOTUS123、フリーランスの操作を経験しており、入社した時にそのための教育は不要となっていた。
そのような時代に一人全くコンピューターの操作ができない大学院卒の理系新入社員がいた。理由を聞くと卒業論文や修士論文を手書きしてきたという。さらに、日々の実験では、電卓で十分だったと誇らしげに説明した。
コンピューターに全く関心が無く、大学院ではコンピューターの近くへ行かないようにしていた、と笑って話していたが、時代背景を理解していたなら自慢して話すような内容ではない。
30年ほど前の光景であるが、データサイエンスの知識やPythonの知識についても技術者の常識となりはじめた。
30年前は高価なパソコンを購入するかどうか迷う必要があったが、今Pythonのシステムは無料で配布されており、データサイエンスのスキルについても頑張れば無料で身につけることができる。弊社のセミナーを受講すれば3万円でそれが可能となる。
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