2023.05/27 炭化珪素(SiC)粉末
1980年代に起きたセラミックスフィーバーの時、様々な粉体商品が開発された。αSiC粉末は、エジソンの弟子アチソンが開発した材料だが、それまで研磨剤グレードの商品だけだったのが、焼結体用やゴム・樹脂のフィラー用として粒度のそろった様々な商品が開発された。
シリカ還元法によりβSiCも開発された。またウィスカーも品ぞろえされ、それらは研磨剤グレードの10倍から100倍の価格で販売された。高純度SiCになると1000倍以上の価格がつけられていた。
21世紀になりこれらの商品も淘汰され、高純度SiCについてはそれが必要な企業では内製化され、通常のサプライチェーンに載っているのは、一部のフィラー製品や焼結体グレードの商品だけになった。研磨剤グレードはその歴史もあり、コモディティー化している。
それでも、お茶碗の原料のように輸送費の方が高い、というようなことは無く、汎用ケミカル製品として100円以上の価格が付いている。
例えば粒度の揃った10μm程度のSiC粉末であると500円/kg前後の価格となっている。弊社ではこれを半値程度で販売してくれるところを見つけた。ご興味のあるかたは問い合わせていただきたい。
カテゴリー : 一般
pagetop