2023.05/31 プログラミング言語
BASICは初心者用言語としてパソコン黎明期に広く普及した。マイクロソフト社の開発したこの言語が多くのパソコンに搭載されたからだ。8ビットマイコンの狭いメモリー空間でもプログラミング言語に必須の機能をすべて備えており、多変量解析のプログラムも動作した。
当時のBASICは、機械語とのリンクもサポートされていたのでスピードが遅いルーチンをアセンブラーでプログラミングしてリンクすることにより、複雑なプログラムも作成可能だった。
また、FDOSをサポートしていた某社のBASICはコンパイラーも存在した。しかしコンパイル後のコードは肥大化し、インタープリターよりも扱えるデータ量の制限を受けた。
今流行しているPythonはハードウェアーの進歩に助けられ、インタープリターであっても十分に実用的なプログラムを作成可能である。機械学習で1000件程度のデータを扱う場合でも一晩で答えが出る。
昔MZ80Kで5日間演算に時間が必要だったプログラムを動作させていた時、3日目あたりで暴走しているのではと不安になり、演算途中でリセットした記憶がある。
そしてプログラムの途中に時間を表示させるルーチンをいれたのだが、この時間表示が割り込み処理を使っていたのでプログラム動作が遅くなり1週間もかかってプログラムが終了した時、なぜか当方も疲労感を感じた記憶がある。
オブジェクト指向はコンピューターに擬人化を持ち込んだと言われているが、昔の8ビットコンピューターはその動作の遅さで十分人間的味わいがあったように思い出される。
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