2023.06/15 プログラミング環境の重要性
小学校でもプログラミング教育が始まったので、10年後の技術開発の現場ではPythonを自由に扱えることが常識になっているのだろうと想像する。
Pythonはコンピューター言語として必ずしも優れた言語設計が成されているわけではない。同時期に登場したC#のほうが洗練されたオブジェクト指向言語として優れている。
C++からC#へ進化したのに、PythonはC++へ逆戻りしたような、あるいはC++よりいいかげんな設計の言語に戻ったような印象すら受ける。また、オブジェクト指向でプログラミングを行おうとするとC++の軽快さが無い。
ただC++をちょっとよいC的な言語としてそれが登場した時に使いやすいと感じたような心地よさがこの言語にある。すなわちオブジェクト指向として洗練されていないのだが、BASICのような使い方もでき、BASICよりも優れたデータ構造のおかげでデータ処理では扱いやすい言語である。
しかし、他の言語には無いPythonの一番大きなメリットは無料の豊富なライブラリー群の存在である。このようなプログラム環境ゆえにPythonは、10年後も技術者の標準言語として使われているに違いないと予想している。
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