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2023.06/18 目的に合った教室

フィギュアスケート教室の問題が1か月ほど前からニュースとして流れている。本田氏と安藤氏は世界トップレベルの大会で活躍してきた経歴があるが、彼らの教室について指導料が高いとかモラハラがあったとか週刊誌に書かれている。


まず最初に断っておきたいのは、教室を選んでいるのは親であり学んでいるのはその子供である、という事実を理解してからこのような記事を読まなくてはいけない。


本田氏も安藤氏も趣味でスケートを行う生徒を教えるつもりはないと思っているだろう。それを当方はよく理解できる。当方は彼らと異なるが、セミナーで指導に当たる時には、受講者に技術者として成功してほしいという思いを持って指導している。


指導者はそのモチベーションを保つために思いを前面に出し過ぎる場合も出てくる。例えば弊社の場合には過剰なサービスである。価格以上の内容のセミナーを提供している。


このような視点で記事を読むと保護者の誤った考え方にすぐに気がつく。勘違いではないのだ。あくまでも間違った考え方である。


まず本田氏も安藤氏も優れた選手ではあったが、優れた指導者ではないのだ。本田氏や安藤氏よりも優れた無名の指導者はフィギュアスケート界には多い。宇野昌磨選手を育てたコーチはかつて山田コーチの無名アシスタントである。


指導方法が子供に合っていない、と感じたら指導者を変えなくてはいけない。文句を言うのは子供のためにならない。本田氏にとって、あるいは安藤氏にとって世界のトップを目指せる素質の無い子供を教えるのは苦痛なのだろう。


世の中には、才能のある生徒しか教えたくない、という指導者もいる。一方で誠実真摯に学ぼうとする生徒にはサービスを惜しまない無名の指導者もいる。後者の指導者を選ぶのが子供のためには良い。


本田氏や安藤氏に指導を受けたからと言ってトップスケーターになれるとは限らないのだ。無名であっても子供のことを真摯に思いその成長に役立つ指導をしてくれる先生を探すのは親の責任である。

カテゴリー : 一般

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