2023.07/05 問題を解く
技術開発において日々発生する問題をどのように解くのか、そのスタイルにより開発スピードは左右される。まず、どのような立場あるいは役割にあっても、問題が正しい問題であるのか検討することが優先される。
目の前に問題が発生すると、すぐにその問題を解こうとする人がいるが、そのようなスタイルで開発を進めているとモグラたたきになるケースが多い。
仮に、誰もが同じ問題を指摘したとしても、それがいつでも正しい問題である保証は無い。技術開発で発生する問題の中には、それを解決しなくても経営に影響を与えない場合がある。
一方で、問題として顕在化していないが、嫌な予感がするような、すなわち第六感として経営に大きな影響を与えそうなことが気がかりとなる場合もある。
これらは、現状を再度整理しなおしたり、技術開発のゴールを再確認することにより具体化できる。このような第六感といものはあまり外れないものである。現状と開発のゴール見直しにより、新たな正しい問題が見えてきたりする。
正しい問題をいつも解く習慣とすることが大切で、そのためには問題そのものよりも現状やゴールを常に具体化するスタイルを身に着けたい。
ドラッカーは優秀な人が成果をあげられない理由として間違った問題を正しく解いている点を指摘している。間違った問題が正しく解かれて得られた正解が何の役に立つのか、それを考えるだけでも時間の無駄である。
カテゴリー : 一般
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