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2023.09/24 データサイエンスのスキル(2)

IBM3033には統計パッケージが用意されていたが、80万円のローンで購入したMZ80Kのシステムには、本体に標準で搭載されたテープメディアのBASIC言語とFDOS、ゲームで有名になる前のハドソン社が販売していたHuBASIC、パスカルに似たPerl、特殊なFoth等開発用のツールだけであり、すぐに業務で活用できる状態ではなかった。


ゆえに最初に行ったのは、これら開発ツールの勉強である。コンパイラーも用意されていたHuBASICは、FDをサポートしており、標準搭載されていたBASICよりも本格的なBASIC言語だった。


少しの学習で、FDOSに用意されていたアセンブラーとのLINKにより言語機能の拡張もできた。データサイエンスの研究やOAシステム開発のためにMZ80Kを自腹を切って購入したのだが、このようなFDOSはじめ各種開発ツールについて学ばなければ、薬品管理プログラムはじめOA委員として課せられた業務をこなせない状況に少しあせった。


このような不便なシステムが当時のパソコン環境であり、ベストセラーとなった書籍に述べられていたような16万円のマシンを購入すればすぐに職場のOA化をできるという話は、極めて無責任な意見だった。


しかし、そのような見解を信じることが先端のコンピューターリテラシー溢れる社会人という風潮があり、「花王のーーー」はベストセラーになっている。パソコンにソフトウェアーが必要だとは、ほとんどの人が知らなかった時代である。


さて、MZ80Kのシステムで薬品管理プログラムを開発できたときに、ソード社から8ビットではあるがCPUを二基搭載した本格的なマシンが登場している。


8ビットCPUの時代に日本では、ソード社がすぐに活用できるソフトウェアーを搭載した本格的なOAマシンを販売していたが、皆100万円前後であった。


しかし本体が10万円台であったNECやシャープのパソコンでもソード社同様のコンピューター環境にすると80万円前後の費用が必要だったので、ソフトウェアーとハードウェアーがOA用に準備され、漢字表示も可能だったソード社のマシンは妥当な価格である。


さらにPIPSという簡易言語も搭載されていたので、OAで必要とされる簡単なシステムであればこの簡易言語で用を足せた。しかし、ベストセラーになった「花王の」とタイトルがついた書籍には、このような説明などされていないひどい本だった。


この本のおかげで、その後さらにひどいハラスメントにあう。そして組織の中でうけたハラスメントによる心の傷は、容易に洗い流せない。バブル崩壊直前に転職する遠因にもなっている。

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