2023.10/14 藤井8冠の強さ
駒振り将棋以外の経験が無いので藤井8冠の凄さは天文学的数字と同じ印象だが、AIによるコンピューター将棋対戦との比較記事を見つけて、その強さの解説に思わず納得した。
彼の指し手はAIを越える、と言われているが、実際にそういう指し手であり、何故それができるのか、という解説の記事だった。セミナーのネタにできると感じたので記事を保管したが、大した記事ではない。
すなわち、将棋が人間同士の対戦である、という事実が、藤井8冠の強さの秘密だった。これを加藤一二三氏ヒフミンは勝つための第三の戦略を藤井8冠は使っている、と表現している。
さすが化石のような将棋士だけあって、見抜くのが速い。8冠獲得と同時に彼の強さの秘密として解説に使われたこの表現だが、当方は初めて聞いたときに、この意味がよく分からなかった。
しかし、昨日読んだAI将棋水匠の作者の解説はまさにヒフミンが一言で表現した内容だった。さらに藤井8冠の強さの凄さを数値でも表していた。
さて、彼の強さは、人間どおしの対戦ゆえにAI越えの指し手ができるのだが、実はこの彼の詰めの垢のような効果があるのがデータサイエンスである。弊社ではそのような視点で解説している。
すなわち、AIによるデータマイニングの次に来るのは、コンピュータを駆使した問題解決法である。また、iPS細胞の発明でなされたように科学にとらわれない自由な発想法である。
人間と現象との対峙により見出された新しい機能を技術にする、そのとき、ロジックで機能に備わった枝葉の真理を明らかにするのが科学である。機能をロバストを備えた形で実現するのが技術である。
科学的に解明されていないが、ロバストの高い技術として成立している機能を使っている製品が身の回りに多いことに気がついてほしい。
カテゴリー : 一般
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