2023.11/08 高分子の再生材
2015年から声高に叫ばれた脱高分子は、昨年の再生材に関する法律の施行で沈静化した。また、回収業者による再生材ビジネスも立ち上がってきた。
かつて再生材は安かったが、グローバルに高分子のリサイクルが見直された結果、今やバージン材よりも高価な再生材も存在する。
その結果、バージン材に再生材をブレンドしただけの活用から積極的に再生機能樹脂を創り出そうとするアイデアも出てきて、幾つか特許が公開されている。
ところで回収業者が再生樹脂をビジネスにするときに、使い物にならない廃材も出てくる。これらはサーマルリサイクルにまわす以外に現在のところ方法がないそうだ。
着色の問題もあるのでサーマルリサイクルが一番簡単だが、黒い樹脂として再生すれば活用の道も出てくる。事務機には黒色の樹脂部品は多い。
その時多種類多成分のポリマーブレンドでも力学物性を満たせるようにプロセスも含めて配合設計しなければいけない。詳細はお問い合わせください。
なお、再生材を扱うにあたり、耐久性劣化問題が発生するが、今月の以下のセミナーでその考え方を含めた技術指導を行います。
日刊工業セミナー
11/13 樹脂・高分子材料の劣化・破壊のメカニズムとその寿命予測法(大阪)
https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/6839
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