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2023.11/11 12月の無料セミナー(2)

1979年に社会人となって驚いたのは、TRIZやUSIT,ロジカルシンキングなど科学の方法による問題解決法が流行していたことである。


1980年中ごろには、雑誌サイエンスにトランスサイエンスが掲載され、海外ではトランスサイエンスが話題になっていても、日本では科学論が盛んだった。


本当に科学について理解しているのか、と疑いたくなる本もベストセラーとなっている。著者が美人なので売れたと揶揄したくなる本もあった。バブル時代には何かと「科学」であることが重視された。


セレンディピティーなる単語が流行しても科学がもてはやされた。この傾向は21世紀まで続き、単身赴任した時に、TRIZの勉強会をやっているグループが、存在していたのでびっくりした。


ただ面白かったのは、若手から、「TRIZを使ったら、当たり前の結果しか出てこなかった」と落胆した意見が出てきたら、中堅の社員が「それだからTRIZが有効なのだ」と訳の分からない回答をしていた。


今時、TRIZやUSITを科学の優れた問題解決方法と信じている人はいないと思うが、科学教育で訓練された若い人には不要の方法である。そもそも科学的に形式知を重視して推論を展開しても当たり前のことしか出てこないのである。


このような作業は今ならばAIを使うべきだろう。また、AIを使わなくても科学的に答えが得られるような問題であれば、皆で議論しなくても情報を集めれば大抵は答えが出てくる。


今必要な問題解決法は、トランスサイエンスをどうやって克服してゆくのか、その道筋を示してくれる方法でなければならない。12月の無料セミナーではそれを解説したい。

カテゴリー : 一般

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