活動報告

新着記事

カテゴリー

キーワード検索

2023.11/17 中田翔の決断

6億円を放り出して辞めた野球選手がいる。巨人の中田翔だ。彼はチーム内の問題児であるにもかかわらず、年俸3億円3年契約で巨人にシーズン途中で移籍している。


しかし、巨人のマネージメント、選手起用に我慢できず、契約で保証された残り2年6億円を放り出して、FAも使わず、自由契約を自ら選んだ。


今年のプロ野球冬季シーズンは面白い。もう一人問題児の穂高選手の動向である。噂ではソフトバンクが濃厚と言われている。


日本の社会常識では、二人ともいわゆるスネに疵持つ身である。日本ではこのような人材の扱いが極端に下手である。その反動からか、バツ&テリーやスラムダンクのような漫画がヒットしている。


中田選手については、FAを選択しなかったことに対して拾ってくれた球団に恩を仇で返す、というような内容の記事もある。


しかし、この一年を見る限り、「お金さえ払えばどのように起用しようと勝手だ」という巨人特有の傲慢さが目立ち、選手の希望を無視したマネジメントの結果Bクラスでは、給与は高くても不満が出てくる。


日本では、自己実現意欲が高く扱いにくい能力ある若者のマネジメントをうまくできない企業が多い。プロスポーツさえも同様のチームもあるので、おそらく社会全体で有能な人材をつぶしている可能性がある。


その視点で阪神の日本シリーズ優勝を改めて見直してみると面白い。すなわち岡田監督のマネジメントのツボを押さえた采配(注)である。シーズン初めに阪神が日本一になることを評論家の多くが予想していなかった。


もし、中田選手が中日に入団し、来期中日が日本一になるようなことが起きたならば、あの真面目な立浪監督の成長の成果かもしれない。野球人として有能で現役時代もそこそこの成績を上げ、従順で真面目な監督でも最下位である。


ドラッカーは、マネジメントの定義として人を成して成果を出す、そしてそれを成功させるためには誠実で真摯な人材でなければいけない、と述べている。


組織で成果を出すためには、リーダーのマネジメント能力が重要になってくる。マネジメントの知識だけではだめである。真摯にリーダー自ら成長できなければマネジメントは成功しない。


メンバーが扱いにくい人材の場合、ずるがしこいリーダーか、あるいはその出会いを自らの成長の機会と捉えられるリーダーでなければ、能力ある若者に最大の成果を出させるマネジメントなどできない。


前者のリーダーでは一時の成功に終わるが、後者のリーダーであれば永続的な組織の成長につながる。ゆえに誠実真摯なリーダーが求められているのである。

(注)「アレ」が流行し、「パインアレ」までヒットした。これは岡田監督が押さえていたツボの一つである。中田選手をわがままと見ているだけでは駄目である。そのわがままをどのようにパワーにつなげるのか、マネジメントの工夫が求められるのである。短所が長所の裏返しであることに気づくことがリーダーとして大切である。

カテゴリー : 一般

pagetop