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2024.01/28 文春砲連発

連日お笑いタレントの引き起こした事件について何らかのニュースが出ている。最近は出たニュースに対して反対意見の見解がニュースになっていたりする。これは、本当に性加害があったかどうかが不明であり、正しい問題が明らかとなっていないためである。


すなわち、何か事件が起きたときに、正しい問題は何か、という議論と正しい問題について行われる議論とが存在するからで、お笑いタレントが性加害を引き起こしたかどうか不明のため、正しい問題を探す議論まで問題として騒がれている状況が生まれている。


もし、実際に性加害があった、と確定したならば、お笑いタレントはアウトである。これについて誰も異論はないだろう。その時には、ごった煮状態は解消され、非難の嵐となる。


ところがこの性加害という問題の場合に、ビートたけしが指摘しているように、「せこい遊び方をしたからダメだ、芸人が遊ぶときにはお金に糸目をつけていてはだめだ」という珍答がでてくる。


これを珍答とする理由は、お金で性的な行為を行えば法律上売春としてアウトとなるためである。ただし、両者合意の上であれば表に出ず、自由恋愛としてセーフとなる。


いささか怪しい仕組みだが、問題が起きたときに、すぐに解決しておけば問題は無くなる、という人類の知恵がここに働いている。


大切なことは、問題が発生した直後に、それを解決する対応がなされれば、後日その問題が問題として繰り返されることはない、という考え方である。


パワハラやセクハラなど組織内の各種ハラスメントも同様であり、それが発生した時にすぐに手当てをしておけば、後日それが問題となることはない。ゆえに今社会でそのような解決を目指し話題となっている。


ところで、各種ハラスメントや企業の引き起こした問題について、すぐに謝罪すればお金を支払わなくてもそれが解決される事例がある。寛容の精神を社会が認めているためだが、少し注意すべき点がある。


昔は、インチキ麻雀であってもすぐに謝罪し笑ってごまかせた時代であったが、最近はペナルティーを支払わなければ許されない。そして、賭けマージャンであった場合には、あらためてアウトとなる。


ただし、このルールには時効があり、一定時間がたってからそれを問題として明らかにすることを社会は認めていない。しかし、それでも明らかにしようとしている場合では、お金とは異なる問題がそこにある。


その一つに心の問題がある。何か問題が起き、加害者と被害者が生まれると、加害者の対応次第で被害者には大きな心の傷が残る。その心の傷が癒されないまま時がたった時に、問題は解決されていると納得できれば、被害者は心の傷を自分で癒すことになる。


しかし、加害者から謝罪も無ければ被害者をないがしろにして時が経過した場合には、被害者は心の傷を自分で癒しようがないのである。このような場合、社会がそれを認め問題解決しない限り、被害者は訴え続けることになる。


このような問題で次から次へ被害者が現れるのはそのためである。ジャニーズ問題でいわれたように、社会が被害者を否定してはいけないのだ。社会がまず被害者を被害者として認め扱わなければ、二次被害を生み出し問題を複雑化する。

カテゴリー : 一般

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