2024.03/01 企業活動
自動車業界の不正をきっかけに少し調べてみたが、いわゆる優良企業の抱える問題の多さにびっくりしている。当方は転職時の事件がトラウマとなり今でも忘れられない思い出として残っている。
当時は担当者の立場だったが、写真会社へ転職後は管理者の立場となったので、当方のような被害者を生み出さないように管理者として努力した。
ただし、写真会社に20年勤務したが、60歳まで勤務せず早期退職している。貢献と自己実現が働く意味、とドラッカーは言っていたが、当時自己実現意欲が無くなったからである。
2010年に退職予定でいたが、環境対応樹脂の開発を依頼された。多少なりとも働く意欲がわいたが、どこかで区切りをつけたかったので、2011年3月11日を最終出社日に設定した。
驚くことに、再生PET樹脂80%品と20%品の2種に実用化の目途をつけて退職日を迎えたら、最終講演もパーティーも皆取りやめになった。
最終出社日に帰宅難民として会社に宿泊したのだが、最初に思い出したのは電気粘性流体の思い出である。同じ職場の二人の若者が当方の転職した時に同時に転職している。当方だけではなかったのだ。この若者の一人が客員教授の機会を小生に作ってくれた。感謝している。
あのとき何故本部長が隠蔽化の判断をされたのか、やはり納得いかなかった。湾岸戦争が始まった時に辞表を提出したが、その1年後の10月1日に写真会社へ転職している。
結局被害者の当方はずっと複雑な悩みとして、それ以来抱え込むことになった。一連の公開された企業の不祥事の陰に当方のような悩みを抱えたサラリーマンはいるのではないだろうか。
企業活動の中で悩み傷つき、自死を選ばれる人もいるが、生き残った人の中には、トラウマとして抱えこむ人もいる。
今企業活動の中で起きる各種ハラスメント撲滅の方向に社会は動いているが、目に見えるハラスメント以外に企業活動の下敷きになって悩んでいる人もいることを社会は考えなくてはいけない時代になったのではないか。
一連のトヨタグループの不祥事を考えながら、不祥事の陰で悩まれている人に気がついた。不祥事は解決されなければいけないが、不祥事に巻き込まれた人の心のケアも考えなければいけない。
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公開されたトヨタグループの不正の内容を見ると、数値の捏造ではなく代用実験を行っている。恐らく科学的に妥当と判断し、不正の意識が低かった可能性がある。弊社はこのような問題が起きないように取り組んでいます。お問い合わせください。
カテゴリー : 一般
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