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2024.05/15 不均一構造の高分子成形体

セラミックスから高分子材料までありとあらゆる材料の研究経験があると、高分子材料の専門家の問題が気になってくる。


高分子成形体は、未だに形式知で議論していると誤った判断や誤った仮説を設定したりする。大学の先生の中にもそのような間違いをされる方がいるので困る。


分からないことがあれば、弊社に相談していただきたい。間違いで多いのは、高分子成形体の均一性に関する問題である。例えば成形体の力学物性には、それがばらつきとなって現れる。


セラミックス成形体の力学物性もばらつきが大きく、プロセス条件によりそのばらつきの大きさもバラつくので厄介である。


CIPやHIPの効果をワイブル統計で論じた研究が1980年代たくさん発表されている。ゆえにセラミックス成形体の強度ばらつきは、成形プロセスを制御すると改善できることが知られ、主原因が欠陥であることまで科学的に明らかになっている。


しかし、高分子材料の成形体強度についてこのような研究が少ないのだ。最近再生材の強度に関する間違った仮説の論文が発表された。明らかに誤っているのだが、まことしやかな仮説を展開している。


5月28日に日刊工業新聞主催のセミナーが大阪で開催される。そこでこの間違いを解説する。久しぶりの高分子のトラブル対策と寿命に関する対面セミナーであり、日々の質問もその場で回答します。お問い合わせください。

カテゴリー : 一般

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