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2024.05/16 「虎に翼」に描かれた恋愛観

火曜日に放送された朝ドラ「虎に翼」のデートシーンでは、かっこいい男が描かれていた。彼には理想とする女性像があり、彼女には高い志があった。


彼氏が、その志を認め、彼女の志実現に向けて理解ある結婚生活を実現できる自信があれば、恐らくプロポーズしただろう。そして、振られたかもしれない。


彼女は、もし、プロポーズされて、自分の志まで受け入れられたらどうしよう、という戸惑いがあった。しかし、彼女は男に負担をかけてまでも結婚したいという気持ちは無かった。


およそ結婚がゴールとならない男女のデートは、いかなる形が良いのか。それを描いていたのが火曜日の食事シーンだった。


無機材料の結晶化は、揺らぎの中から始まり、その開始点となる核を観察することはできない。そして、まず結晶化しうる多数の核を生成する段階が律速となり、結晶成長する現象についてアブラミ則で解析可能である。


ただし、無機材料の結晶化反応速度論には、多数の速度式が提案され、アブラミ則はその一つに過ぎない。花岡は、女性の細やかな配慮にも気がつく一握りの男であり、寅子が志を捨ててその胸に飛び込んでも幸せになれたかもしれない。


しかし、「虎に翼」はそのような安っぽい恋愛物語を描かなかった。高分子の結晶化速度式が、アブラミ則一色であることに不満を感じる。


球晶の成長が成形体の寿命に影響を与える、このような話を5月28日に日刊工業新聞主催の対面セミナーで行います。高分子の破壊と寿命について関心のあるかたはお問い合わせください。花岡と寅子の破局は、今週新たな展開になります。

カテゴリー : 一般

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