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2024.05/25 高齢者5歳引き上げの問題

ドラッカーは、組織で働ける期間が短いことを問題視していた。すなわち60歳で定年となり、100歳までの残りの人生を知識労働者はどのように生きるのか、という問題提起をその著書でしていた。


政府は高齢者の定義を5歳引き上げる、とした。この問題を20代の人にはピンとこないだろうが、政府によるこの定義引き上げは、企業に定年延長を迫っている。そのとき何が起きるのか。


多くの企業で60歳を役職定年としている。ゴム会社は55歳だった。65歳まで定年延長となってもゴム会社は役職定年の年齢をひき上げなかった。おそらく、定年を70歳にしても多くの企業で役職定年を今のままとするだろう。


すると企業は役職定年となった老人を70歳まで雇用する義務が生じる。若い人の周りに働かない老人がうようよいる職場となるのだ。そのマネージメントを30代後半から50代までが担うのである。


働かないからと言って、例えば構内の草むしり担当としたら、会社を訴える人も出てくるかもしれない。労働者の尊厳は、などと言い出す人が職場にあふれてくる。


ドラッカーはその著書で定年延長を論じていない。知識労働者一人一人に60歳で組織を離れたときにどのような人生を送るのか問いかけている。


60歳以降は、それぞれの価値観で働くことを考えなければいけない。ゆえに、企業は新入社員との雇用契約を見直す必要が出てきた。


最近のアンケートでは定年後も働き続けたい人が多いという結果が出ている。当方も死ぬまで現役でいたいと思っている一人だが、100歳まで命があるならば、働いていたほうが楽である。これは実感であり、実際に働いている毎日が健康である。


働くことにより、趣味の時間が楽しくなる。定年退職して趣味の時間が増えると思って、毎日ギターを弾いて1週間過ごしてみたが、趣味だと思っていたギターに飽きた。所詮音楽の才能など無いのである。


若い時にギターブームがあり、街中にギターを抱えている若者が溢れていた。麻雀をやっているかギターを弾いているか、そのどちらかが大学生の日常だった。趣味が専門の勉強などと少し言いにくかった。


改めて自分の才能が材料工学やプログラミングの世界で生き生きと輝くことに気がついたのだ。3月に学会発表をしてみて、これが本当の趣味と気がついた。


新入社員時代に上司に「趣味で仕事をやるな」と叱られたことを思い出した。その一方で残業代の予算が少なかった。趣味で仕事をやらざるをえなかったのである。


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