2024.06/06 ナノテクノロジー
日本でセラミックスフィーバーが起き、それにびっくりしたクリントン政権が、ナノテクノロジーとバイオケミストリーの国家戦略プロジェクトを推進したことは、技術の歴史として将来も語り継がれるのかもしれない。
バイオケミストリーは、バイオポリマーのブームを引き起こし、ナノテクノロジーは21世紀にも続く材料のイノベーションを引き起こした。
セラミックスフィーバーは、気がつけば他の材料技術も巻き込んだナノテクノロジーへ昇華していた。日本でナノテクノロジーは、高分子精密制御プロジェクトを推進する原動力となり、当時のアカデミアの努力が現在の高分子産業につながっている。
しかし、バイオポリマーに目を向けたときに、日本は優位に立っていると感じられない。コンピューターの世界もそうだが、日本よりもアメリカの方が技術戦略が優れているように感じさせる。
セラミックスフィーバーと同時に第五世代コンピュータープロジェクトが始まり、人の代わりとなるコンピューターの開発プロジェクトが推進されたが、アメリカではネット社会、あるいは社会基盤となるコンピューターの応用が研究開発されている。
Japan as No.1と持ち上げられ、浮かれているうちにバブルが崩壊し、気がつけばあらゆる分野でアメリカに差をつけられている。ただ、自動車産業や一部の精密機器事業分野では、日本企業が健闘しており、これを何とか日本人は応援しなければ世界の競争で生き残っていけない。
観光立国も良いが、やはり第二次産業や第一次産業がしっかりしていなければ、ロシアのようにタフな国家となれない。ロシアは資源がそれなりに存在するのでなかなか経済が破綻せず戦争継続できている。
サービス業だけでは生きてゆけないことをうすうす感じているにもかかわらず、どうも第一次産業や第二次産業への関心が薄いように感じるのは当方だけだろうか。
今月も休日は、無料セミナーを予定しておりますのでテキスト代は1万円となりますが、セミナーページからお申し込みください。リスキリングを目指されているかたにはコツを伝授いたします。技術者が頑張らなければ日本は資源が無いのでどうしようもないです。知の資源は無限です。
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