2024.06/10 生成系AIと機密情報
今騒がれているAIは、データ駆動で仕立て上げられたAIである。一応ユーザーのアクセスデータは、活用しない、と言っているが、信用していいものかどうか。
第一次AIブームも第二次AIブームも10年ほどで終息したが、第三次AIブームは10年経ってもその勢いは増し、社会実装が進み始めた。犯罪に近い問題も生まれている。
第一次AIブームでは推論の問題がクローズアップされ、逆向きの推論の重要性が叫ばれた。大学受験参考書数研出版のチャート式数学には、「結論からお迎え」というチャートがあり、何も新しいことではなかった。
そして、第二次AIブームでは、エキスパートシステムが検討されたことをご存知の人は多いだろう。このブームまでは、科学の香りがしたのだが、第三次AIブームはデータ駆動の考え方である。
このデータ駆動の考え方が現在のAIを支えているのだが、この意味をどれだけの人が理解されているのだろうか。問題を解くときに、シャーロックフォームズはベーカー街で助手のワトソンと仮説を練っていた。
産業革命が科学の力で立ち上がり始めたときに科学の社会実装が始まったのである。その後倒叙探偵小説も生まれたりして、刑事コロンボが大ヒットした。しかし、これは逆向きの推論の傑作であり、データ駆動ではなかった。
第三次AIブームのエンジンとなっているデータ駆動は、ビッグデータをコンピューターで容易に扱えるようになった成果であり、その働きあるいはエンジンの重要な機能部分には確立に基づく推論が使用されているのだ。
ここまで書くと、自分のヤマカンは60%の確率で当たる、と自信を持たれた方もいるかもしれないが、そのような方は、どんどん勉強すれば70%、80%とヤマカンの当たる確率が向上する。
今のAIは、そのような感じに近いので、質問データがどのように処理されているのか公開されない限り、機密性の高い質問を怖くてできない。
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