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2024.06/12 経営判断

積水ハウスを見直した。10階建ての建設途中のマンションを景観を損なうという理由から壊すという。法律的には問題なく、すでに入居の募集も始まっていたのに、経営判断だそうである。


景観以外に何も問題が無いのにそのような決断ができたことを凄いことだ、と思う一方、建設前にその判断ができなかったのかという疑問が出てくる。


恐らく、経営陣は企画段階あるいは建設途中に現場を見ていなかった可能性が高く、世間の反対意見に将来の影響を考えての決断と思われる。


もし、ここで決断しなかったら、10年ほどは積水ハウスの建物で富士山の景観が損なわれた、という話が定着し、国立市内で積水ハウスの営業がしにくくなるだろう。また、積水ハウスのあのホンワカしたCMのイメージとの違いに、今の時代ならば全国に知れ渡り炎上する可能性があった。


すなわち、景観が損なわれたスポットとしてインスタグラムに投稿する人も現れるかもしれない。廃墟が話題になったように、あの企業のおかげで景観が台無しになったスポットとして炎上したならば今後の事業がやりにくくなることは明白である。


戸建て住宅でハウスメーカーの占有率は半世紀余り伸びていないという。中小の工務店が頑張っているのかと思ったら、そうではない。当方も30年前に某大手ハウスメーカーで家を建てたのだが、その時大いに迷って、今は後悔している。


大手ハウスメーカーの名前を伏せる(伏せても家を見ればどこかすぐにわかる隠せない事案)が、やはり悪い噂を友人知人に聞かされた。それらの大半が当たっていたのだ。


今回の国立市の問題では隠しようがない。すでに国立駅前にはカメオタが出現し、損なわれた景観の写真を撮り始めた。しかし、今回はハウスメーカーの英断として伝説となるのかもしれない。積水にすればよかった、と思わせるに十分な経営判断である。100年分のCM代と思えば安い。

カテゴリー : 一般

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