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2024.06/29 データ(3)

たった一つのデータでもその属性が示されたとたんに、オブジェクトとしてのふるまいをする。技術者だけでなく、すべての社会人がDXの進展でそのような認識をしなければいけない時代になった。


例えば、0.99という数値を見て、絶滅危惧種のふるまいを感じた人は少ないと思うが、これが東京都のある数値、という属性のヒントを聴いて青ざめた人は、生粋の江戸っ子である。


すなわち、東京都民は絶滅危惧種となったのである、ということを説明したのではない。数値と属性の関係を気づいてほしかった。


何かデータとして示された時、まずそのデータの属性を考える。この段階から、データ駆動は始まる。すなわち、データがオブジェクトとしてのふるまいをしだすのだ。


2つ以上数値がある時には、偏差を考えることになる。すなわち、データには「偏差」というプロパティーが備わっていることに気づく。さらに多数のデータを眺めることにより、データオブジェクトの様々なプロパティーを発見するだろう。


データサイエンスは、まずここから学ぶ必要がある。データサイエンスの一丁目一番地などというおっさんの慣用句など使いたくないが、データの意味を正しく知るためには、これを理解し身につけていることが求められている。

データを議論していてかみ合わないことがある。それは、このデータのオブジェクトとしての性質からくる。それを知らない人と議論していると議論は平行線をたどる。

また、理解していても、プロパティーの捉え方により、議論はかみ合わない。うまく議論が進まない場合には、認識の違いが大きい、とすぐに気づくことが重要で、それに対処するにはプロパティーの説明をすればよい。

カテゴリー : 一般

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