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2024.07/20 はて?

パリオリンピック直前に体操女子の主将宮田選手が、未成年喫煙のため日本へ呼び戻されたという。そして喫煙以外に飲酒もしていたそうだ。彼女は「まだ19歳」で、と表現した方が良いのか、「19歳なのに」と表現したらよいのか。


とにかく彼女は9月の誕生日になれば20歳となり、たばこもアルコールも許されるが、体操協会の行動規範では、20歳過ぎても喫煙は禁じられているようだ。


昨日の会見では、本人から辞退の申し出があり、と説明されたが、体操協会は無責任である。直前の1週間前ではなく、辞退の気持ちがあるならば主将を命じられた時に辞退していたはずである。これでは悪事がばれたので辞退となってしまう。


また、主将を命じるときに本人に行動規範の違反が無いか体操協会は確認すべきである。その手続きを行う任命者としての責任があるのに、彼女に責任を負わせ辞退と言わせているのは、ある種のパワハラである。


ここははっきりと行動規範に違反があったので、主将解任の罰を与え、オリンピック参加については主将解任という罰を与えたので問題ない、という知恵を働かせるべきだった。


主将解任だけでなく、参加も認めないというのは、罰の軽重というよりも罰則の運用に対して知恵が無さすぎる。協会の責任逃れが丸見えである。


ところで、不思議に思うのは、内部通報がなぜこのような直前に出てきたのか、という点である。ネットには、昨年の誕生日のインスタグラムに愛煙家が愛用するガムが映りこんでいたという怪しげな情報が出ている。


明らかに、体操協会に対する嫌がらせである。その犯人の思惑通りに協会は責任逃れとなる「選手の辞退」を命じてしまったのだ。あまりにも情けない。


もし、ここで選手を呼び戻さず、協会の責任で、彼女の主将という地位と正選手という地位を補欠にする罰を与えていたら、どうなっていただろう。


ニュースで報じられたように、ケガ以外の選手の入れ替えは認められず、彼女は渋々参加せざるをえない状況になっていたはずである。協会が彼女に責任を押し付けた結果、今回は彼女が参加できないだけでなく、補欠の選手も参加できないような状態になってしまったのである。


これは、責任感が欠如した問題解決の失敗例である。上手く問題解決すれば、皆が責任を全うできた解決、となっていたはずだ。このように問題解決では、皆がしかるべき責任を負って解決した時に最もよい結果が得られ、誰かが責任逃れをすると後々まで問題を引きずる場合がある。

今回協会は記者会見を開いて頭を下げただけであり、誰も責任を負っていない。せめて選手が帰国前に全員丸坊主にするぐらいのパフォーマンスが欲しかった。謝罪は、マナーであり、ステークホルダーに対して責任を取ったわけではない。

ゴム会社でFD事件が起きたときに3人が転職している。当方は一人で高純度SiCの業務を担当し、住友金属工業とのJVを立ち上げたばかりの時である。

目撃者もあり犯人の一人が判明したので、JV推進業務以外に担当させられた電気粘性流体の会議で新入社員が数カ月で辞めた理由や事件の状況を明らかにした。

しかし、組織が隠蔽化するというので、メンバーの一人が転職を当方に打ち明けてきた。事件の責任を被害者が負うのも奇妙だが、事件を明らかにした以上それを隠蔽化されても困るのは当方だった。

結局JVを閑職の管理職Sにお願いし、写真会社へ転職したのだが、電気粘性流体のテーマはつぶれ、そのテーマの担当者の大半が高純度SiCのJVを手伝い、高純度SiCの事業が今日まで続くことになる。当方は転職後も責任を感じ、Sのサポートを半年ほどしたのだが、その時のSからの手紙とか証拠を大切にしている。

問題解決をどのように行えばよいか、二つの事例で明白である。無責任な解決法を行えば、損失が多くなる。弊社ではAI時代の問題解決法を指導していますのでお問い合わせください。来月までにシーエムシーリサーチでAIに関する3件のセミナーが予定されています。


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