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2024.07/22 代償

今回女子体操選手団主将宮田選手は、体操協会から迫られ直前の辞退を申し出たことは、記者会見の様子など公開情報から明らかである。これはパワハラを悪とする社会の潮流の視点から見ると問題を含んでいる。


一方ネットには様々な情報が流れ、関係者から彼女の日常の素行の悪さが指摘されている。確かな公開情報だけでも、「素行の良くない選手がたまたまこの3年間急成長し、オリンピックでメダルの可能性が出てきたので、体操協会もそれを承知でおだてて主将にまで任命しオリンピックへ送り出したが、世間に悪行がばれそうになったので、団体規律を乱した罰として辞退させた。」という流れが浮き出てくる。


この妄想が本当かどうか知らないが、それでも彼女の支払った社会的代償は、罪の罰としてあまりにも大きい。今日におけるオリンピックの扱いを見れば、オリンピック貴族という階層が存在するように、それを辞退までしなければいけない、とはあまりにも大きな罰である。


豚もおだてりゃ木に登る、というお笑いから出た格言があるが、主将まで任命して送り出した責任の問題はどうなった?団体規律違反がオリンピック辞退ならば、その責任は、謝罪だけでは償えず重いはずである。


例えば、未成年者が規則で禁じられたエリアで酒を飲む行為が、飲酒運転よりも厳しい罰であってよいのか、あるいは、団体規律違反が法律以上に厳しい罰でも良いのか、法律に詳しい方は教えて欲しい。


戦争を始めた当事者国の選手(世界平和を維持するよう当事者国選手は国民として活動する義務が求められている。それを果たしていない責任がある。)でもオリンピックに出られるのに、国内組織の規律違反でオリンピックに出られない、という前例を作ったことになる。


もっとも、オリンピック憲章では、良い模範での教育的価値のような抽象的なものを求めているので、酒やたばこを見境なくするような選手は参加資格なし、と言えなくもない。彼女は、救いようのないダメ選手だったのか。


それでも、まだ19歳である。体操協会としてオリンピック精神に添うよう教育する義務を負っていたはずである。STAP細胞の騒動では、学位まで返上させられている。未熟者として参加資格剝奪も妥当なのであろうか。


本欄で書いたように今回の問題は、上手に解決すれば、相応の罰を彼女に与え、さらにそれぞれの立場が相応の責任を果たし、その結果偶然彼女が参加しなければいけない状況になったのである。


本当にそうなったかは、すでにニュースで報じられているように、補欠を繰り上げることができなかったことから明らかである。体操協会が、自分たちの責任を棚上げし、すべての責任を彼女に押し付ける解決方法を行ったために、彼女は大きな社会的代償を払うことになった。


このように、日常で発生する問題には複数の解決方法が存在する場合が多く、問題解決法の知識の有無と責任感の有無が影響し、とんでもない解決方法を行ってしまい、その結果個人が大きな責任あるいは負債をしょい込むことになる。


社会はそのような場合でも、身から出た錆と表現したりするが、今回の彼女の場合には、19歳という年齢を考慮すると、あまりにもコーチを含めた周囲の無能さと無責任が浮かび上がる。


弊社では、ドラッカーからヒントを得た科学よりも幅広い知による問題解決法を提供しています。是非お問い合わせください。


(注)弊社の問題解決法の実績を確認したいならば、PPS/6ナイロン/カーボンの配合による中間転写ベルトの特許検索をしていただきたい。2005年の夏、半年後には量産しなければいけない中間転写ベルトの問題解決のため、豊川へ単身赴任した。コンパウンドメーカーにカオス混合をお願いしたら、コンパウンドを自分で作れ、と言われた。これは予定外の回答だったので、改めて自責の観点から半年でコンパウンド工場を建てる決断をして成功させている。その後このコンパウンドメーカーからカオス混合についての特許が10件近く集中して出願されているので、弊社の問題解決法の威力をご理解いただけると思う。

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