2024.08/22 兵庫県知事の問題
兵庫県知事の問題は、当方から見ると疑問点ばかり出てきてよく分からない、というのが正直なところだが、公開されたアンケート結果から垣間見えてきたどこの組織でも起こりうる問題がある。
まず、今という時代に心掛けなければいけないことを書く。上位職者が下位職者に声がけするときに、優しく声がけしなければいけない。普通に声がけした段階でパワハラとなる。
そもそも、普通の表現という基準が曖昧であるが、上位職者にパワーがあることは明確である。だから上位職者は自分のパワーを気にかけて下位職者に声がけしてようやくパワハラの無い関係で会話をしている、という場となる。
この意味では、兵庫県知事はパワハラの日常であった可能性が高く、アンケート結果にはそれが現れていた。おそらく、兵庫県知事はこのことに気づいていないのであろう。
40年前の当方のいた研究所は、今の基準であれば、パワハラやセクハラその他多種多様のハラスメントが溢れていた日常だった。おそらく、日本企業のほとんどの組織は似たような状態だったのだろうと思う。
写真会社は30年ほど前からハラスメントに取り組んできた優良企業である。たまたま、上司とゴム会社の研究所へ帯同する機会があったが、転職後10年以上経ってもゴム会社の研究所の風土は変化していなかった。
打ち合わせをしていた会議室まで聞こえてくる叱責の言葉に耳を傾けながら、なぜか懐かしさを感じていた。当方が転職した時に当方含め3人が同時期に転職しているが、組織外で起きたならば明らかに犯罪となる出来事が起きて、それを本部長が隠蔽化して放置したからである。
分かり易く言えば、命まで奪われそうな脅迫まがいのレベルの出来事が起きていた。それでも隠蔽化する、というのは異常な判断と人事部にも申し出て転職している。
兵庫県知事の問題では、そこまでひどい状況ではないと思われるが、自殺者が出ているのは不思議である。当方含め3人は死ぬことなく転職を選んでいる。
もっとも、当方が転職後、新聞沙汰になった自殺事件が起きているので、さらにエスカレートしたのだろうと推定しているが、このような問題で自死を防ぐ研修が必要なのかもしれない。
アンケートも含め状況証拠から、恐らく百条委員会ではパワハラを認定する可能性が高いが、兵庫県知事が反省されていないことが気にかかる。普通ならば辞職していてもいいような状況だ。
カテゴリー : 一般
pagetop