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2024.09/22 学歴

小泉進次郎氏の「無理して大学に行くな」発言が炎上している。おそらく小泉氏は大学進学熱が昔の状態と同じ、と勘違いしている。


日本では、20年ほど前から無理して有名大学を目指す風潮は無くなっており、大学浪人数は減少の一途で、予備校が慌てている状態だ。子供の減少スピードよりも速く確実に予備校利用者数は減っている。


無理して大学に行く人はすでに減少しているのだ。問題は、経済的な状況を考えず学歴を捉えていることである。高校無償化が叫ばれた時にも違和感を感じたのだが、義務教育制度を今のままとするならば、高校以上を無償化する施策よりも学びなおし、リスキリングをサポートする施策を検討するべきである。


中卒で社会に出た後、定時制高校で学ぶ、とか定時制大学で学ぶとか、そのような機会を自由に選べる社会とするべきだろう。


今でも遊んでいる大学生は多い。当方も大学3年まで遊んでいたので偉そうなことを書けないが、当方は、アルバイトの収入がゴム会社の初任給よりも1万円ほど多く、自宅通学だったので遊べたのである。


就職して月収が下がり、さらに、上司に言われ、80万円のローンを組んでいたので、経済的に遊ぶことができず、その結果、パソコンでデータサイエンスを研究する以外に楽しむことができなかった。


一番の問題は、個人の経済状態は、その考え方と努力で様々に変化することを誰もが真剣に考えているかどうかである。もし、18歳になって十分な収入を確保できないならば、一度就職し、定時制や通信制の大学で学ぶという手段がある。


「無理して大学に行くな」は、暴言である。大学に行きたいならば経済状態の工夫をできるよう政府も後押しする、と言えば炎上しなかった。

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