2024.09/27 パーコレーション
コロナ禍でクラスターという言葉が常識となったが、分散現象においてクラスター生成が全体の特性に影響を与えることはかなり古くから知られていた。
例えば、セラミックスにおいて泥漿を良く練らなければいけないことや、麺類においても同様に練りが舌ざわりや麺類のこしに効いていることは、それらを製造し始めた時代から職人には知られていた。
これが科学的に議論されるようになったのは、1950年代からで、カリフォルニアで起きた山火事の問題を解くためにパーコレーションが議論されている。
山火事の問題だから分散現象と異なると誤解されたためか知らないが、当方が日本化学会でフィラーの分散現象についてパーコレーションという概念を持ち込んだ時に、他の類似研究では混合則で議論されていた。
すなわち、パーコレーションという概念が材料科学に普及する前には、混合則と呼ばれる経験知が一般的に使用されていたが、数学者の議論が始まって40年以上経過して材料分野にその概念が知られるようになった、ということである。
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パーコレーションについて難解な数学理論が存在し、材料屋が使いこなすことが難しいが、これを易しくシミュレーションする手法を30年以上前に開発し、今はPythonの教材として利用している。
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もし、今からPythonを学びたい方は、この現象を題材に学ぶと効率が良い。サンプルプログラムもPythonのパラダイムを理解しやすいアルゴリズムで作成している。
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また、サンプルプログラムで、クラスという概念を学ぶ方法も指導しているので、問い合わせていただきたい。WEBセミナーであれば割引価格も用意しています。
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