2024.09/29 中国の高分子再生材技術
26,27日の2日間、広州で開催された再生材に関する国際会議に招待講演者として出席した。事前情報が少なく、最初の招待状では誰が講演をされるのか不明だった。
詳細は、どこかの雑誌に投稿しますのでそちらを読んでいただきたいが、なんと外国の講演者は小生一人であり、再生材の権威者的位置づけだったのであせった。
確かに、ゴム会社時代からタイヤのリサイクルに始まり環境問題を片手間に勉強してきた。ゆえに、日本では、その辺の高分子の環境問題を論じる専門家よりは詳しいと思っている。
ところが、世界において代表的な専門家と紹介されると、さすがに焦る。その結果プレゼンテーションは大失敗している。事前にそのようなことを聞いておればそれなりの心構えと準備をしていたが、当日では気持ちの整理もできない。
NHKの番組でも紹介されたりしているので、中国の廃プラゴミの状況をご存知の方は多いと思うが、テレビで紹介されていた時代は、はるか昔と思われるような状況である。
装置メーカーも参加して中国の再生材事業者が展示も行っており、大変勉強になったのだが、驚いたのは、日本の再生事業者が使用している装置よりも洗練され、合理的と思われるプロセスが紹介されていた。
例えば、PETボトルのリサイクルプラントは、日本の再生事業者が使用しているプールタイプではなく、縦長の流動層タイプであり、PETと他のプラスチックを流動層で分別しながら、洗浄が終わったPETリサイクル品は、極めて高純度なフレーク状態で得られる。
FDA(アメリカ食品医薬品局)の基準も満たしている、と説明されたのでびっくりした。日本ではサントリーがPETボトルリサイクル業者と共同でFDA基準のリサイクル材の開発に成功したばかりであるが中国では、10年以上前から行っているという。
その他詳細レポートをまとめて雑誌で発表するので原稿を希望される方はお問い合わせください。A4で数十枚の原稿を作成するのでニーズに応じたレポートを提供いたします。
カテゴリー : 一般
pagetop