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2024.10/26 良いスピーカー

この答えは難しい。広帯域に渡って周波数特性が平坦なスピーカーを良いスピーカーと定義するならば、科学的に見出すことができるかもしれない。


すなわち、スピーカーに単一周波数のテスト信号を流し、周波数特性を測定して低周波数から20KHz以上まで平坦な信号特性が得られるスピーカーを選ぶだけだが、実際に音楽を聴くと好みの音では無かったりする。


経験的ではあるが、専門家には周波数特性だけで良いスピーカーを設計することが難しいとされている。それゆえ、「なんとなくクリスタル」に書かれていたように、JBLのスピーカーが主人公の特徴を表すアイコンとなったりする。


JBLは、当時も今も高級スピーカー、車でいうならばベンツのような存在だが、B&Wのスピーカーのほうが原音再生に優れているとの評判である。こちらはBMWなのか?


両者の周波数特性を比較する限り、あまり差はないが、ブラインドテストを行うと、どちらがJBLであるかは、当方でもわかる。この両者のハイエンドスピーカーは300万円を超えるが、ローエンドは20万円前後から良いスピーカーが存在する。


しかし、300万円のスピーカーの音を知っていると、20万円のJBLやB&Wのスピーカーを購入する気は無くなる。


この両者のスピーカーと技術の方向が全く異なるのは、BOSEだったが、今は車載用やポータブルスピーカーしか販売していない。BOSEのスピーカーはライブハウスやカラオケなどでよく使われいたのでご存知の方が多いと思うが、ライブ感たっぷりの音がどこでも再現される優れものだった。


科学で究極のスピーカーを極めることができそうに見えるが、未だ究極のスピーカーと呼ばれるものは無く、いつの間にかオーディオ市場は無くなった。


デジタル技術により、SN比の高い音声再生技術が低コストで普及したことにより、やれJBLだ、B&Wだ、タンノイだ、などと誰も言わなくなった。すなわち、オーディオ市場はデジタル技術の登場により消失したといえる。


時折音友ムックでスピーカーが付属でついていたりするが、それに合わせるかのように専用の箱がアマゾンで1万円以下で販売され、これを組み合わせると、300万円のJBLスピーカーと遜色のない音を聴けたりする。


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