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2024.11/04 トランスサイエンス

トランスサイエンスなる言葉は、50年以上前に雑誌「サイエンス」に掲載された言葉だが、ようやく日本でも一般化しつつある。弊社は設立以来この問題を扱ってきた。


日本では50年以上前に起きた研究所ブーム以来、科学を絶対視している人が大半で、非科学の方法で問題解決したりすると笑われる社会だ。笑われるだけでなくいじめも起きる。


当方はゴム会社で6年科学的に研究が進められた電気粘性流体のテーマを非科学的な手法で実用化レベルまで完成させたところFDを壊されたり、様々な嫌がらせを受け、高純度SiC半導体治工具事業のJVを住友金属工業と立ち上げながらも転職している。


電気粘性流体は、当方が転職後、当方がデータ駆動の方法で発明した耐久性問題解決技術や傾斜機能粉体を用いて、テストマーケティングが行われたらしいが、磁性流体と競合し、撤退したと聞いている。


電気粘性流体は静電気を利用したデバイスでありトランスサイエンスの課題を幾つか含むデバイスである。科学で問うことはできても科学の唯一な答えを出すことはできない。


ちなみに、電気粘性流体の耐久性問題は、京都大学の博士や大阪大学の博士など高学歴スタッフ6人が1年間集中的に投入され、「界面活性剤では解決できない」という科学的に完璧な否定証明を完成させた。


当方は、この否定証明のおかげで、「加硫剤も可塑剤も何も添加されていない加硫ゴム」という馬鹿げた材料開発を担当させられるところだった。それで一晩かけてMZ80Kを走らせて耐久性問題を解決できる界面活性剤を見出している。


その後、性能が不安定だった電気粘性流体の品質を安定化させるためにヒューリスティックなアイデアの傾斜機能粉体や超微粒子分散型微粒子、コンデンサー分散型微粒子を1カ月で開発し、性能が安定し耐久評価も合格した電気粘性流体を完成させている。


非科学的方法だったので短時間の開発が可能だった。トランスサイエンスの問題では、このように、まずオブジェクトの実体を生成させてプロパティを検討するオブジェクト指向が有効である。

カテゴリー : 一般

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