2024.11/10 日産自動車
今回9000人のリストラを行うという。ほとんど経営危機状態である。何故このようになったのかは明白だ。国内や世界市場で販売されている車種を見れば明らかである。
国内では、ゴーン体制となってから車種が少なくなった。そしてグローバルに戦略を考えるようになったとか言われているが、例えば今回北米で「売れる車」が一台も無いような状態である。
この2年間に投入された車種はエンジン車だけで、ハイブリッド車のような売れ筋の電動車が一台もない。国内で評価の高いe-Powerは、長距離走行で燃費が向上しないという理由でアメリカ市場に投入しないといっている。
トヨタ方式のハイブリッド車に比較してe-Powerが長距離で燃費の悪くなることはエネルギー保存則から自明で、長距離では内燃機関だけで走ったほうが燃費は良い。
日本のような道路ではe-Powerの方式は効果が出るが、長距離運転が主な北米ではだめなことは10年以上前からわかっていた。その対策の技術開発を行っているはずで、例えば、フロントをエンジンで駆動させ、リアをモーターで駆動させる車の開発は日産ならば容易である。
e-Powerの動力でFR、長距離はFFで、という車ならば、構造も単純で今の日産の技術で実現可能である。そしてトヨタのハイブリッド車と互角以上に戦える。外から見ていると、経営陣は、市場の変化に無頓着のように思えてくる。
e-Powerが登場して、その欠点も分かっていたのに、その欠点を克服する技術もありながら、商品として世に出せないのは、経営者の怠慢である。それなのに、給与50%カットと胸を張った社長は、カットしても3億円を超える年収である。どうする日産社員?
カテゴリー : 一般
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