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2024.11/25 技術と商品(3)

技術があってもそれを熟成する商品シナリオが無ければ、やがて技術は時代遅れとなってゆく。高純度SiCの技術がそのような運命をたどり、高純度SiC製造技術やカーボンだけで焼結する技術、住友金属工業から移管された技術など進歩することなく事業は継承された。


商品開発シナリオがあっても技術開発を行わなかった場合の事例だが、技術開発を行っていても商品開発シナリオがうまく連動していないと日産自動車のような状況となる。


ゴーン体制となって日産自動車はグローバル化とその効率向上を目指した。利益率を優先したと言っても良いかもしれない。その結果、商品シナリオと技術開発は、うまく噛み合わず、ちぐはぐとなっていった。


日産内部の情報を持っていないので、商品や公開情報から述べているが、経営方針を大きく変えなければ、おそらく日産自動車はスーパーカーと軽自動車の会社となってゆくだろう。


すなわち、今9000人のリストラとなっているが、これまでの経営方針では、さらに規模を縮小するような事態になってゆく。これは世界中の各地域で販売されている車種を見ればわかる。


日産自動車というブランドイメージを高めるような販売戦略となっていない。その結果北米事業のように次第に売れる車が無くなってゆく。


日本では、セレナやノートが売れる車として残っているが、やがてこの2車種も売れなくなるだろうと思われる。いまや国内の日産ブランドはスバルやマツダ以下になっていることに経営者は気がついているのだろうか。

利益率は重要である。しかし、事業目標として市場における新たな価値創造が重要である。

新たな価値を創造できなければ、企業は衰退しやがて市場から退場することになる。

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