2024.12/21 日産とホンダ、そしてゴーン
日産とホンダの経営統合に対して、ゴーン氏が見解を述べている。但しその内容は後ろ向きで、経産省の働きかけによる無理な統合と結論している。
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日産とホンダの経営統合がうまくゆくかどうかは、未だ見通せないが、両者の技術と大きく異なる文化から、資本のみの統合でも成功するのではないかと思っている。
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それはトヨタを見ればわかる。クラウンがあるのにレクサスブランドを立ち上げ、最近は、クラウンをレクサス同様のブランドへ育て上げようとしている。
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日産とホンダは、全く異なるブランドであり、自動車へのアプローチの仕方も異なる。これは、トヨタレビン、ホンダプレリュード、そして日産セレナと乗り継いでみて理解できた。
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トヨタは、自動車の百貨店であり、一応トヨタの発売する車種の中には、多くの人のニーズを満たす車が存在する。実際にトヨタ1社あれば日本市場に他のブランドが無くても良いくらいに車種は豊富である。
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しかし、個性的技術でトヨタに無い車を作っているのはホンダと日産、スバルやマツダである。スズキやダイハツはコストパフォーマンスで頑張っている。その結果、ホンダや日産、スバルやマツダには固定客がいる。
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当方も日産の良いカモ客だが、日産車には試乗すると分かる、トヨタ車に無い技術の高さがある。例えばオーラは、廃版となったレクサスCT200Hに近い性格があり、CT200Hよりも運転席は高級な先進性がある。
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運転席の遮音性も高く、たまにエンジン音が気になるCT200Hよりも高級感があり100万円も安い!売れるわけである。ノートの半分の顧客は高いオーラを購入している。
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それだけパッケージ商品として完成しているのだ。このような車づくりはトヨタやホンダは下手である。見てくれは良いのだが、試乗すると粗が出る。車を試乗しないで購入する人がいるが、是非日産車とトヨタ車を試乗して比較していただきたい。
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ただし、オーラの後輪はマルチリンクでもなければダブルウィッシュボーンではない。安い車軸式の流れの足回りだが、これがよくできている。マルチリンクのジューク4駆も乗り心地が良かったが、オーラも遜色のない乗り心地である。
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ホンダの問題は、とがっているところを際立たせる車づくりが特徴で分かり易いが、コスパが悪い印象を受ける。プレリュードXXは、当時のホンダのフラッグシップで高価だったが、サンルーフもついておりコスパが高いと言われていた。
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しかし、板に乗っているような乗り心地と大きな凹凸に乗ると跳ねる足回りの設計にびっくりした。最近の車を試乗しても、同じ車格の日産車と比較すると劣る足回りである。
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これは好みもあるのかもしれないが、日産車は硬い足回りでもぴょんぴょん跳ねるような動きをしない。これはオーラニスモに試乗すればわかる。硬い足回りでも乗り心地は良い。
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スバルも良い足回りだが、ハンドリングが趣味に合わない。日産車に比較し、よく回るのであるが、ハンドルが切れすぎるので、時々恐怖感を味わう。
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スバリストと呼ばれる人はこれがたまらないのかもしれないが、ハンドルと車の向きは連動していて欲しい。長年日産車に乗ってきたので日産車のハンドリングに慣れ過ぎたのかもしれないが。
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客の立場から見ると、ゴーンの見解は当たっていないように思う。ただ日産の国内販売はそれなりにブランドとして成功しているが、海外では、特に北米では安売りをしてそれを毀損したという。このあたりの立て直しがポイントだろう。
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ホンダと日産は個性のある車つくりをしているので、それぞれの個性を失わなければ、この統合は大成功するかもしれない。それぞれ特徴ある技術を保有しているからである。
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ここへ、ランサーエボリューションのような車を作ってしまう三菱が加わると、結構面白い自動車グループとなるのかもしれない。三菱の車種の整理を行い、開発負担を軽減して品質を向上できる。
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カテゴリー : 一般
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