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2024.12/22 自動車産業

日産自動車だけが大変ではなく、フォルクスワーゲンその他の自動車メーカーも同様である。ただ、日産自動車は、よく言われる官僚主義的な体質で救いようのない企業と今回の状況でまたささやかれているうえにこれで3度目である。

自動車産業の大変な状況については9月くらいからいろいろニュースで報じられているのでそちらを見ていただきたいが、イノベーションの起きている分野では仕方がないことである。

例えば、デジカメの登場で写真フィルム市場が一気に小さくなった。そのデジカメ事業は携帯電話の世界的普及で大きく変貌した。ペーパーレスの流れの中でオフィスの電子写真システムも大きく変貌しようとしている。

イノベーションとはこのような変化をいうのだが、自動車産業は今後どのように変わってゆくのだろうか。将来電気自動車に変わりそうだ、ということは見えてきたが、その電気自動車の普及に急ブレーキがかかった。

電気自動車の問題にユーザーが気づき始めたためである。そこでHV車の世界的人気が生まれている。最近のHV車は、モーター走行の割合が多い設計と言われている。日産のePowerは、それを見越してエンジンは発電機に徹している。

動力の問題よりも自動車という製品の特性が今後大きく変わる可能性がある。車好きは未来も一定数いるだろうから、このようなマーケットは一眼レフカメラが現在も残っているように現在の姿の自動車が存続し続けるだろう。

市場が無くなった、と言われているオーディオでさえ、スピーカーメーカーは多数生き残っている。しかし、移動手段のカテゴリだった自動車市場はカーシェアリングや自動運転技術の改良により、必要最小限の車の市場に変わってゆくだろう。

自動車市場は、オーディオのように無くなってしまうことはないと思われるが、今よりもその市場は確実に小さくなってゆくのかもしれない。

ただ、最近自動車の新たな用途が話題にされ、自動車という製品のこれまでにない特性が見いだされれば新たな成長市場が生まれるかもしれないが、まだその市場は具体的に見えてこない。

カテゴリー : 一般

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