活動報告

新着記事

カテゴリー

キーワード検索

2024.12/24 ホンダと日産の統合

ホンダと日産の統合について昨日記者会見が開催されたが、淡々と経緯などの説明が行われホンダ主導で経営が進められるとのこと。


日産の経営陣のダメさについて多くのメディアで指摘されているので今更書かないが、この日コメントを求められたゴーンにまでこれから三流の会社になる、と言われ、日産の社員はどのように感じたであろうか。


カローラとサニー、コロナとブルーバード、マークIIとスカイライン、セリカとシルビア等トヨタと日産が競っていた時代にも日産の官僚主義については指摘されていた。また社内の派閥争いについてもたびたび週刊誌ネタとされていた。


技術の日産と自ら名のっていたように、技術は今でも光る技術が存在する。なにかと批判されるePowerであるが、エンジンを発電機専用として熱効率の最大化に取り組む姿勢には感動する。


エネルギー効率を科学の視点から見れば、エネルギー保存則からトヨタやホンダのハイブリッドが勝っているのは自明である。しかし、そのハイブリッドがエネルギー保存則通りの最大効率が発揮されていないのでePowerというアプローチが出てきた。


そして、都内で走る限りは、トヨタやホンダのハイブリッドを凌ぐまでになった。例えばオーラの走行感覚は2000cc以上のエンジン感覚であるが、搭載されているのは1200ccのエンジンである。


加速では、電池の電気とエンジンで発電される電気が使われ、まるで2000ccターボ車に乗っているような爽快感がある。試乗したプリウスではこのような感覚を味わえなかった。


また、中国のEVメーカーに抜かれたと言っても、EVでは日産の技術の先進性は知られている。ホンダやトヨタよりも販売台数ははるかに多い。アリヤは今でも進化している。


もし、今回の統合で日産のブランドが消えるような経営が行われたなら、これら特徴ある技術の一部が消えることになる。ゴーンは日産とホンダは補完しあえないと言ったが、ホンダと日産はねじの太さから異なる技術思想の違いがある会社である。


ゆえに、その独立性を維持した経営戦略が重要になってくる。かつてプリンス自動車のブランドを日産は上書きしてしまったが、本来は残すべきではなかったか。

プリンス自動車のスカイラインは、今では日産の看板車種になり、GT-Rは世界的なスポーツカーに熟成された。また、10年ほど前には、コンパクトSUVジュークにその500馬力超のエンジンを載せて発売したことが話題になった。このような日産車として話題になるスカイラインへゴーンの時代にベンツのエンジンを載せる暴挙を行っている。

カテゴリー : 一般

pagetop