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2024.12/27 製造業の未来(1)

原島博著「情報の時代を見わたす」によれば、今は産業革命の総仕上げの時代だそうだ。ジョセフ・バジールによれば1970年代に人類の文明は工業化の終焉を迎えたという。


また40年間の情報革命について1980年にアルビントフラーは「第三の波」で予言している。これら予言が当たっていたにもかかわらず、人類は、デッドライン2000年をあっさりとやり過ごした。


その結果様々な弊害が起きている。闇バイトもその一つかもしれない。日産の経営危機も人災と言われたりする所以であるが、経営者は、製造業の未来を真剣に考える必要がある。


自動車会社が「自動車」を作る時代は、ジョセフ・バジールによれば時代遅れとなった。EVの流れは、単に自動車のエンジンをモーターに置き換える変革ではなかった。


乗り物としての自動車から、様々なサービスを提供する媒体へ自動車が変化する必要がある。1980年代に、誰が携帯用電話機にカメラや財布の機能、その他のサービス機能が集約されることを予想できたのか。


今後車には、移動の道具としての機能以外にいろいろとサービスが付加されてくるに違いない。昔デートカーとしてNo.1に輝いたプレリュードには、運転者が簡単に左手で助手席のシートを倒せる仕掛けがついていた。


その結果プレリュードXXは大ヒットした。ホンダは一度廃版にしたプレリュードの新型を出すという。すでにそのスタイルが発表されたが、車の性格が透けて見えるスタイルである。


おそらく、昔のプレリュード同様に助手席の右側にはレバーがついており、さらに新しい他のサービスも満載ではないか。


走る、止まる、曲がるが車の基本機能と言っていては、もう時代遅れであり、これら基本機能は当たり前で、その他の機能やサービスが車に求められる時代になった。もはや自動車は昔の概念の自動車ではないのである。

カテゴリー : 一般

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