2025.01/18 イチロー日本の野球殿堂入り
16日に野球殿堂博物館はイチロー氏(以下イチロー)の野球殿堂入りを発表した。しかし、興味深いのは満票ではなく、92.6%の得票率で26人の有権者が投票しなかったそうだ。
前回松井氏との対談で国民栄誉賞を固辞しているイチローの話題を書いた。それなりの哲学を持っており、個性的で好き嫌いが分かれそうな人物像である。
ちなみに有資格となった年に選ばれたのは、これまで7人で、トップの得票率は97.3%でイチローは王貞治氏についで6位、最後から2番目だった。
日米の記録を見ればイチローを越えそうなのは大谷氏ぐらいだろう。しかし、満票とならないところに人生の難しさがある。
これをもって26人の有権者をけしからん、と怒ってみても仕方がない結果である。明確な推薦基準が規定されているわけではなく、あいまいな基準である。
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もうすぐ、アメリカの野球殿堂入りが発表されるが、途中経過の情報では満票となる勢いとニュースされている。もしこれが満票となれば、日本の審査員の問題となる。
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あのタグチメソッドも日本では酷評され、アメリカで故田口先生が成功されたので、1990年ごろ日本に凱旋帰国されてから日本で広まっている。
イチローや故田口先生の日本における評価の状況で学ばなければいけないのは、何か事を成すときに日本では他人の目を気にするな、ということである。SNSが盛んなのは承認欲求ゆえ、という説明を以前読んだ。
しかし、イチローほどの成績で満票とならなかったうえに最後から2番目の得票率という結果をみると、他人の評価をもとに承認欲求を満たすのも日本では大変であることを理解できる。
また企業の人事評価や学会の賞の審査委員を経験してきて、それらで評価が得られなくても選抜されなかった人が輝いていたり、人知れずやり遂げ成果を出している人が日本では多い。
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イチローは自らを人格者ではない、と言っている。国民栄誉賞を固辞されている原因かもしれないが、中途半端な人間が出せる記録ではない。イチローの記録は、イチローの自己評価を越える記録であり、野球殿堂入りは満票であってほしかった。
カテゴリー : 一般
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