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2025.01/30 オブジェクト指向(5)

タグチメソッドでは、技術者の責任により基本機能を定める。そして誤差因子と制御因子も技術者の責任で決めるのが約束事になっている。故田口先生は、システム選択は技術者の責任であって、タグチメソッドは、ただシステムのロバストを上げるメソッドを提供しているだけである、と述べていた、


メソッドに従った実験を行えば、信号因子を変化させたときの基本機能のふるまいから、ロバストの高い制御因子を選ぶことができる。誤差因子は多数の誤差因子で実験を行っても構わないが、通常は調合誤差で2水準もしくは3水準の条件とする。


実験を効率的に行うために多数の制御因子を列に持つ直交表を用いて実験計画を立てる。この実験計画に従い、信号因子を変化させて、基本機能のふるまいをデータとして取得する。


すなわち、タグチメソッドはデータ駆動でロバストの高いシステムを求める方法であり、その考え方は、オブジェクト指向に基づいている、と捉えると、大変易しい手法に見えてくる。


科学のように仮説設定する必要はなく、データ駆動でロバストの高い制御因子の水準が求まるのである。換言すれば、タグチメソッドは科学の手法というより、DXで生まれた新しい思考方法と言ったほうが適切なような気がする。田口先生に叱られる!

カテゴリー : 一般

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