2025.03/15 マネジメント(2)
ゴム会社の12年は、現代に通じるマネジメントを学ぶのに良い機会だった。およそ昭和のダメマネジメントのすべてを体験するとともに、著書も多い浦川取締役という研究開発マネジメントに長けたリーダーにご指導いただき、その方のご指導で高純度SiCの事業を住友金属工業とのJVという形で立ち上げている。
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この方は、昨年4月にお亡くなりになったので、もうすぐ一周忌である。この方の前任者Y取締役は任期半ばで解任されている。本部長室でゴルフクラブを振り回し天井の蛍光灯を壊したり、横断歩道で老婆を跳ねた管理職の事故を隠蔽したりと、役員として短命であられたことに納得がゆく方だった。
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日産の役員も今世間から批判されているが、とりわけ社長についてはすでに後任が発表されたにも拘らず、その無能ぶりがネットで批判のネタになっている。ゴム会社の経営は厳しく、このような社長が誕生する余地はない。
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大会社でダメ経営者が生まれるのは、やはり、人事評価がうまく機能していないのだろう。人事評価の実際の問題はなかなか表面に出てこない。
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ゴム会社で高純度SiC半導体治工具事業を0から立ち上げた当方の12年間の人事評価をこの欄で公開したい。なぜゴム会社でタイヤ以外の新事業が育ちにくいのか、なぜゴム会社はタイヤ業界で世界一になれたのか、も見えてくると思う。
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初任給30万円だの景気のいい話が今日本で溢れているが、その前に経営者はやらねばならないことがあると思っている。現在抱えている人材をどのように戦力としてのポテンシャルを上げるのか、難しい時代である。
カテゴリー : 一般
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