2025.03/30 AIブームと不易流行(1)
2022年11月に登場するや否や、2ケ月で1億人以上のユーザーを獲得し、驚異的なペースで普及が進むChatGPT。これは2006年から始まった第三次AIブームの一つの成果である。
10年余りで収束した過去の二度のAIブームと異なり、第三次AIブームは、2018年に発表された大規模言語モデルGenerative Pre-trained Transformer(GPT)の成功で、2020年にはGPT3が、2022年にChatGPT3.5が一般向けにリリースされ、現在はGPT4oが有料と無料(制限付き)でサービス提供されている。その市場は他の新たな事業者の参入もあり成長を続けている。
第三次AIブームと同じ頃に登場したAKB48がそうであるように、ブームも20年近く続けば日常となる。気軽に会いに行けるアイドルのコンセプトで社会実装された結果、SNSには自撮りの写真が溢れ、一億総アイドル時代となった。
生成系AIも社会実装され、結婚式の披露宴における祝辞や学生のレポート作成に利用されるようになっただけではない。自撮り写真ではAIによる処理が施され、「Kawaii(カワイイ)」が溢れだした。100%AIで創造されたKwaii画像も多数登場し、アニメとともに、この日本文化は世界から注目されている。
最近中国からも生成系AIが登場し、この分野の日本の技術の遅れが指摘されたりするが、ハードウェアの社会実装と異なり、ソフトウェアの社会実装は垣根無く広がる。文化面における日本の先進性に目を向けていただきたい。
カテゴリー : 一般
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