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2025.07/13 異常データ

フィールド調査や実験などで異常データを採取するケースがある。何らかのミスの結果であれば、再度サンプリングを行い、データを採取しなおすことが一般的に行われる。


ところが、ミスも無く異常データを採取し、あとからその異常に気がついたときにどうしたらよいか。このようなときに異常データを省き、残ったデータでまとめ上げ考察を進める人が多いと思う。


このような処理で問題が起きなければよいのだが、そもそもデータ採取中に異常データと気がつかなかった問題が起きていることを疑問に感じていただきたい。


稀に異常データの原因として、未知の現象が隠れていることがある。すなわち、異常データではなく偶然未知の現象が起き採取されたデータというケースがある。


科学では仮説を設定して実験を行うので、その実験において異常データが現れたときに、ミスが無ければ、別の視点でその異常データを見直すことをお勧めする。


学生時代にはこのようなことを意識していなかったが、企業の研究所で実験を行う時、学生時代よりも大量のデータを採取する。学生時代には、あらかじめ論文の下書きを書いておいて、必要なデータで下書きの空欄を埋めるような実験を行っていた。


しかし、企業で大量の実験データを集めるようになったら、ミスをしていなくても、稀におかしなデータが採取されることに気がついた。


高分子の難燃化研究を行っていた時には、それが新たなアイデアに結びついたりして、燃焼時にガラスを生成する難燃化技術を生み出した。もっとも、このアイデアは、始末書という異常なパワハラを受けていた時に生まれているがーーー

カテゴリー : 一般

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