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2025.07/24 PETフィルムとボトル

PETの動的粘度特性を溶融温度から降温測定を行うと、結晶化温度近くまで低粘度状態であり、結晶化温度で急激な粘度上昇を示す。


これがPCでは、粘度上昇しながら室温まで粘度特性を計測可能である。PETの射出成形がPCより困難な理由だが、PETの押出やブロー成型では、この粘度特性が幸いする。


飲料用のPETボトルや卵トレイを成形するためのフィルムを製造する分には、PETという材料は扱いやすいレオロジー特性と言える。しかし、これが光学用フィルムとなると、レオロジー特性以外の問題が発生する。


その問題の幾つかは解決済みであるが、未解決の問題も存在する。下引き処理をインラインで行うと、その問題が、フィルム成形起因なのか下引き起因なのか不明となる。


トランスサイエンスの問題であり、原因不明のまま、当方はお役御免となったが、その後PPSの押出成形を経験し、同じ問題がPPSでも発生していることを発見した。


PETでは問題解決できなかったが、PPSでは問題解決できて、改めてPETの問題を考え、発生機構を仮定ではあるが、推定できた。


PETフィルムやボトルを眺めているだけではアイデアが出てこなかったが、レオロジー特性の異なる高分子の押出成形を経験し、アイデアが生まれる体験をするといくつになっても嬉しいものである。

カテゴリー : 一般

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