2025.08/28 オブジェクト指向による配合設計(4)
1980年代にセラミックスフィーバーが起きた時、「セレンディピティーで問題を解きなさい」というのが流行った。これは答えを言っているわけではないのに、皆は答えを聞いたように思い、とりあえず実験を行い、データを出して当たりを引けるように頑張った。
その段階で、データ駆動で行っていることに気がついていない。そのうち、気の利いた人が、コンビナトリアルケミストリーという言葉を言い出した。
これは「組み合わせ論」に基づいて列挙し設計された一連のケミカルライブラリーを系統的な合成経路で効率的に多品種合成する為の実験手法とそれに関する研究分野」とWIKIに説明されている。
早い話が、総当たりで組み合わせた配合を検討し、当たりを見出す方法である。この段階で非科学の領域に足を踏み出したことに研究者は気がついていない。
コンビナトリアルケミストリーそのものを効率的に行う方法を研究する分野が、アカデミアで研究として成立しているのも笑える。
カテゴリー : 一般
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