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2025.10/01 高分子材料の破壊(4)

高分子材料のクリープ破壊の事例を2日ほど書いてみたが、日常的に起きているのはパンツやブリーフ、トランクスのゴムひものゆるみがある。これは加硫ゴムのクリープであり、応力をかけ続ければ、やがて切れるが、緩んだ状態で気づくので破壊までに至らないだけである。


すなわち、N社の高級カメラでも破壊する前に気づくことができれば壊れなかったのだが、それが難しかった。非破壊検査の目的はここにあるのだが、金属やセラミックスではその方法が確立していても高分子材料では不可能なのである。


高分子材料の破壊が、金属やセラミックスと大きく異なる点は、ほかにもある。例えばクリープ破壊速度の密度依存性が大きい点である。


高分子材料の場合、クリープ破壊以外でも密度依存性の大きな現象として、経時による変形がある。成形体製造時の内部歪による変形だが、これについてH社のエンジンポンプの事例について書いたのでそちらを参考にしてほしい。

カテゴリー : 一般

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