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2025.10/29 50年前と異なる社会(3)

新入社員1年目の始末書騒動に話を戻す。毎日上司から始末書を書けと言われ、職場でも早く仕上げろ的なムードが漂っていたので、出勤すれば図書室に籠るようになった。


今ならば、パワーハラスメントとなるような状況で、これで自殺したならば労災になったかもしれない。図書室には同じ年格好の女性と50歳前後の女性が受付としていて、籠るようになって2日めにはお茶が出て来た。


周り見ても多くても4-5人の社員しかいないのに、朝から終業時間まで図書室にいるのだ。不思議に思われたのだろう。正直に面白おかしく事情を話している。


今思い出すと、始末書騒ぎが本当に腹立たしいことだったのか不明だが、これだけ世の中でハラスメントが話題になっていると、悲惨な毎日だったのかもしれない。また、こうして鮮明に思い出されるので12年間の勤務中でそれなりのストレスになっていた出来事だろう。


ただ、図書室の女性と親しくなれた楽しい思い出としても思い出されるので不思議である。おそらく、社会全体としてゆとりがあったのだろう。図書室に二人の人材が配置されていたのもゆとりを表している。


転職した写真会社では、図書室の担当者は一人で、バブル崩壊後図書室は廃止され、倉庫になっている。12年後、そこに自分が配属されるとは思ってもいなかったが。

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