2025.11/09 ワークライフバランスの過ち(2)
始末書を命じた上司はお亡くなりになったが、お葬式に参列し驚いたのは、当時の同僚含め職場関係の人が誰もいない閑散としたものだった。ゴム会社の関係者のお葬式については、葬儀の連絡を受けると参列するようにしているのだが、大抵はゴム会社の関係者で賑わっている。
この上司は、新入社員の当方が楽しく仕事をしていると、「趣味で仕事をするな」と叱責するようなワークとライフを分離する職場教育をされていた。当方はドラッカーの著書の8割ほどを読んでいたので、働く意味について、貢献と自己実現という考え方だった。
最近インターネットで、日本を代表する大学の女性研究者が、「やりがい詐欺」に警鐘を鳴らしている発言をされていることを知った。この脳科学者によると仕事にやりがいを感じるのは良くないのだそうだ。
当方のゴム会社の12年間は、貢献と自己実現の12年間であり、自ら仕事にやりがいを見出そうと努力していた。昨日書いた始末書騒動でもそれにやりがいを見出すためにオブジェクト指向の論文を読んで始末書の内容を考えていた。
子供の頃、バカなことは休み休み言え、とわがままな当方は父親から叱られて泣いていた。母親は、今言っていることを一緒に考えようと優しく慰めてくれたので、気づきと学びで成長できた。
この習慣があったので、始末書を命じられた時に、バカなことを命じられたと思い休み休み考えるため、ソフトウエア工学の論文を読み始めたのである。考えることは好きだった。
しかし、バカなことと分かっていても始末書の内容について喜びながら考えることができなかったので、そこに楽しさを見出そうとソフトウェア工学の論文を手にしたのである。ただ、それだけのきっかけだったが、沼にはまった。
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