2025.12/21 結婚とコスパ
「結婚につながらない交際は時間やお金がもったいない」という20代が74%との民間調査がある(20~49歳の未婚男女を対象とした2025年『マシェラボ』調査)、という記事があった。
独身研究家荒川和久氏の記事だが、記事の内容と同時に、「独身研究家」という肩書に驚いた。少子化が叫ばれる時代には重要な職業の一つのようにも感じて驚きの後はため息になった。
「正解の恋愛もなければ、結婚はゴールでもない。間違いや失敗を繰り返しながら作り上げるもの。むしろ正解や効率を求めるあまり、かけがえのない無駄が生む偶然の幸運を排除してしまっているのではないか。」と良い結論を述べているのだが、複雑である。
小説「失楽園」が、文学としてどのような位置づけかは知らないが、ゴールはここに書けないような表現である。そしてその内容は、大変コスパが悪そうな内容だが、窓際の中年を体験してみるとよく理解できる。
当方は窓際になったときに、中央線特快に乗ったために西国分寺で降りることができず、お茶の水で降りて、楽器店巡りをしている。そして新品訳アリGibsonES335を20万円で購入している。
ほとんど衝動買いで、満足に弾けないES335を購入したので大変コスパが悪い買い物である。しかし、その後単身赴任し、カオス混合を発明するまでの一時期、それなりにギターの腕はあがり、昔弾けなかったAnjiやエンタティナーが弾けるようになった。
その後、3か月でプラントを建設したり、早期退職で現在の仕事を始めたりと、ES335をしばらく忘れていた。コロナ禍となり、友人が70万円でハンドメイドのクラシックギターを買った、と自慢の写真を送ってきたので、当方は、7万円でES335タイプのアイバニーズブランドセミアコをオークションで購入し、その写真を送り返した。
友人は20万円程度に見立ててくれたので、大変コスパの良い買い物だったが、昔買ったES335があったので当方にとっては無駄な買い物だった。
そもそもES335の存在を忘れていたのだが、妻に指摘されて事務所の中を探したら出てきた。それを楽器屋に持って行き下取りをしてもらったら、16万円で売れた。腐ってもGibsonである。
そのES335だが、アイバニーズのセミアコよりも音が悪く、木口の処理も傷があって、訳あり20万円で購入したものだったが、15年以上4万円で使用できたことを考えるとコスパが良い。今GibsonES335新品は40万円以上で販売されている。
7万円のアイバニーズのセミアコは、楽器店の展示品で定価は16万円のエレキギターであり、ES335のような太い音ではなく、繊細な都会的な音色であり、歪ませてもコーラスをかけてもきれいに音が出る。
結婚の話からギターの話に変わったが、当方にとって、コスパの良いギターであってもうまく弾けるわけでもないので結局無駄な買い物である。
また、今更ギターを練習してもうまくならないどころか、ストレスがたまるのである。それでも友人はなぜ70万円のコスパの悪いギターを買ったのか、また当方はコスパが良くても本質的に無駄な買い物をしたのか、論理的な説明などできないのだが、下手なギターでも満足して弾いていると、何故か幸せになるのである。
うまく弾こうと練習するとストレスがたまるが,昔練習したフレーズを意味もなく弾いていると幸福感があるのだ。このような気持ちは味わった経験が無い人には理解できないのかもしれない。当方もうまく説明できないのだが。
結婚も当方のギター同様にうまく説明できないが、結婚してみて幸福であることを若い人にお伝えしたい。独身でいたよりも、はるかに幸福だろう。
カテゴリー : 一般
pagetop
