2025.12/22 樹脂とゴムの破壊
セラミックスや金属の破壊について、その知識と体系は20世紀にほぼ完成し、フラクトグラフィーという学問の成立と非破壊検査法の技術が完成した。
しかし、高分子材料の破壊については、未だ科学的にその知識の体系が完成していないので、破壊寿命を予測可能な非破壊検査法が完成していない。
高分子材料の破壊研究で面白いのは、樹脂の破壊とゴムの破壊で異なるアプローチがとられてきたことだ。樹脂では、金属やセラミックスの体系に似た方法で研究が進められてきた。
ゴムでは、大変形で破壊がどのように進行するのかという視点で樹脂と異なるアプローチがとられてきた。特に1980年以降はコンピュータの使用による研究が盛んである。
1979年にゴム会社へ入社し、樹脂補強ゴムを研究した。3カ月で防振ゴムの新技術として活用可能な研究成果を出すことができたのだが、指導社員から高分子の破壊について指導され驚いた。
何故なら、ゴムと樹脂で破壊の扱いが異なるなら樹脂とゴムの複合材料の破壊について、大変解析が難しいどころか、科学的に結論が出せないことになる。
防振ゴムにその材料を応用するときに、その材料の寿命をどのように評価すればよいのか、という議論で、指導社員は大変頭の良い方法を教えてくださった。
カテゴリー : 一般
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